【NQNニューヨーク=大石祥代】21日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続落した。前日比50銭の円安・ドル高の1ドル=119円65~75銭で終えた。米長期金利の上昇を手掛かりに日米の金利差拡大を見込んだ円売り・ドル買いが優勢だった。
朝方は日本株の大幅高や日銀による追加の金融緩和を巡る思惑から円安・ドル高が進んだ東京市場の流れを引き継いだ。米長期金利が1.91%まで上昇したことも円売り・ドル買いを誘った。
もっとも、この日は取引材料となりそうな米経済指標の発表がなく、積極的に円を売る動きも限られた。円の売りが一巡した場面では持ち高調整を目的とした買い戻しも入り、相場を支えた。
円の安値は119円83銭、高値は119円34銭だった。
円は対ユーロで反落し、前日比45銭円安・ユーロ高の1ユーロ=128円45~55銭で終えた。円が対ドルで下げ、対ユーロでも円売り・ユーロ買いが優勢になった。
ユーロは対ドルで小幅に続落した。前日比0.0005ドル安い1ユーロ=1.0730~40ドルで終えた。ギリシャの資金繰りが一段と悪化しているとの懸念から、ユーロには売りが優勢となった。
ユーロの安値は1.0684ドル、高値は1.0782ドルだった。