各地の寺社で油のような液体がまかれた事件で、被害に遭った奈良県内の4つの寺に設置された防犯カメラに映った男と似た人物が、千葉県成田市の成田山新勝寺や同県香取市の香取神宮のカメラにも映っていたことが25日、捜査関係者への取材で分かった。
東大寺(奈良市)の防犯カメラにも映っていたことも25日までに判明。奈良県警などが千葉と奈良の被害の関連性を調べるとともに、男の特定を急ぐ。
捜査関係者によると、似た男は新勝寺と香取神宮で、3月25日の映像で確認されたという。同27日午前には東大寺の防犯カメラに映っていた。
県警のこれまでの分析で、3月27日夕方には信貴山朝護孫子寺(奈良県平群町)で、被害に遭ったさい銭箱付近に手をかざすようなしぐさをする不審な男が映っていたことが判明している。
中年の男とみられ、フードの付いた上着姿にカメラを持っていた。同28日ごろに被害に遭った岡寺と飛鳥寺(同県明日香村)などでも似た男が映っていた。〔共同〕