今回の企業家座談会は通常のものとは異なる。2018年11月の民間企業座談会が、正念場において民間実業家に安心を与えたことは多くの人の記憶に新しい。今回の企業家座談会は国有企業、民間企業、外資系企業、香港地区・マカオ・台湾地区資本企業、自営業者など、カバー範囲がさらに広い。習総書記は談話で、新型コロナ対策と経済・社会発展に対する各種市場参加者の貢献を評価し、市場参加者の活力をさらに引き出し、さらに大きな発展を実現するための方向を指し示した。

「市場参加者は経済の力のキャリヤーであり、市場参加者を維持することが、社会生産力を維持することだ」。2019年末時点で、中国の市場参加者はすでに1億2300人（社）に達し、このうち企業は3858社で、さらに8261万人の自営業者は2億人余りの雇用を創出しており、経済と発展を結び付け、家庭と生計を結び付けているといえる。市場参加者をしっかりと維持すれば、雇用が維持され、家庭の収入が維持され、社会的安定が維持され、さらに経済発展のための力が蓄えられる。

上半期、中国経済はまず下降し、その後上昇した。第2四半期の経済成長はマイナスからプラスへ転じた。予想を上回る景気回復は、市場参加者に対する一連の保護・支援政策を集中的に打ち出した結果であり、危機の中でチャンスを探り、困難の中で前進を求めた無数の市場参加者の貢献によるものでもある。現在、着実な経済回復を後押しするには、なおさらに政策支援を強化して、市場参加者を「存続させる」だけでなく、それ以上に「強大にさせ」「走り出させる」必要がある。救済・企業支援政策の確実な実行から市場化・法治化・国際化されたビジネス環境の構築まで、政界と財界の良好でクリーンな関係の構築から自営業者の発展支援の重視まで。今回の座談会は市場参加者が困難を乗り越え、発展を図るための確かな方策を示した。

現在はまさに「第14次五か年計画」策定の重要な時期にある。出席した実業家らはターゲットを絞った力強い措置の実施を後押しするだけでなく、中国経済の中長期的発展のための知恵と力を結集する。自信を強め、逆風の中前進する。無数の市場参加者が難関を攻略し、困難を克服し、全力で包囲を突破する中、中国経済は必ずや新たなチャンスを培い、新たな局面を切り開き、さらに大きな強靭性と活力を示すだろう。（編集NA）

「人民網日本語版」2020年7月22日