日本取引所グループ(8697)は28日、2016年3月期の連結純利益が前期比4%減の330億円になる見通しだと発表した。アナリスト予想の平均であるQUICKコンセンサス(8日時点、4社)の純利益393億円を下回る。前期の期間中に日経平均株価が5000円上昇するなど商いが活況だったことから、今期の取扱高が落ち込むとみている。
売上高にあたる営業収益は同6%減の1000億円、営業利益は同9%減の485億円を見込む。業績予想の前提となる現物株の売買代金は1日あたり2兆4000億円と、前期実績に比べて16%減る見通し。今期の年間配当は73円で、前期より23円増やす。関連して従来40%程度としていた配当性向目標を今期から60%程度に引き上げると発表した。
併せて開示した15年3月期の連結決算は、営業収益が前の期比7%減の1061億円だった。営業利益は横ばいの548億円、純利益は3%増の344億円だった。