【上海=小高航】大気汚染など環境問題について話し合う日中韓3カ国の環境相会合が29日、中国・上海市で始まった。この日は望月義夫環境相が中国の陳吉寧環境保護相らと会談。30日に微小粒子状物質(PM2.5)対策などを盛り込んだ共同行動計画を発表する。
望月環境相は陳環境保護相との会談後、記者団に対し「PM2.5などの問題で相互に協力していくことを確認した。今後、技術面や地方自治体間の協力など具体的な話を進める」と語った。韓国の尹成奎環境相とも会談した。
30日の全体会合では、PM2.5や海洋環境の保全など9分野で2015~19年の共同行動計画をまとめる見通し。
環境相会合は1999年から毎年各国で持ち回りで開催し、今回で17回目。日中関係の悪化を背景に、中国は13~14年に閣僚の参加を見送っており、今回の両国環境相の会合は3年ぶりとなった。