秋田県湯沢市で1日夜、7人が死亡した住宅火災で、県警湯沢署は3日、現場を実況見分し、燃え方が激しかった住宅西側や暖房器具を中心に出火原因を引き続き調べた。
1遺体はこの家に住む伊藤由蔵さん(78)の長男の妻、杏奈さん(27)と判明し、同署は残る6遺体の身元の確認を急いでいる。
3日の実況見分では、捜査員が浴室や居間がある住宅西側の写真を撮影したり、焼け跡から見つかった暖房器具を解体して部品を調べたりした。
県警によると、住宅東側のベッドの上で男性、北側の台所付近で女性の遺体がそれぞれ見つかった。杏奈さんと男性、女児3人の計5人の遺体は西側で発見された。西側2階の寝室が、火災で落ちた可能性がある。
伊藤さん方は妻、トミさん(80)、長男の会社員、光弘さん(41)夫婦と光弘さんの娘3人の計7人暮らし。
県警は、ベッドの男性は伊藤さん、台所付近の女性はトミさん、西側の男性は光弘さんの可能性が高いとみている。司法解剖の結果、7人はいずれも焼死の疑いが強いという。
火災は1日午後9時ごろ発生。木造一部2階建てを全焼し、焼け跡から遺体が相次いで見つかった。〔共同〕