噴火警戒レベルが2(火口周辺規制)に引き上げられている箱根山(神奈川県箱根町)は11日も、蒸気噴出や火山性地震が確認されるなど活発な火山活動が続いた。気象庁は、小規模な水蒸気噴火が起きる恐れがあるとし、警戒を呼び掛けた。
気象庁によると、10日は、データがある2001年以降で最多となる266回の火山性地震を観測。このうち午後6時すぎに震度2を観測するなど、午後5~7時台に計6回の体に感じる火山性地震を記録した。
これまでは5日の117回が最多だった。
11日の火山性地震は午前11時までに27回を観測した。大涌谷で蒸気が勢いよく噴出する状態も続いている。地下のマグマや熱水の移動を示す火山性微動は観測されていない。
火山性地震は4月26日から増加傾向となった後に増減を繰り返している。〔共同〕