【NQNニューヨーク=横内理恵】12日のニューヨーク外国為替市場で円相場は4営業日ぶりに反発し、前日比25銭円高・ドル安の1ドル=119円80~90銭で取引を終えた。ニューヨーク市場で米10年債利回りが前日比で下げ(価格は上げ)に転じて終え、日米金利差の縮小を手がかりとした円買い・ドル売りが入った。
円は前日まで日米金利差拡大を見込んだ売りで続落しており、この日は利益確定や持ち高調整を目的とした買い戻しが入った。円は119円78銭まで上昇する場面があった。
サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁が講演し、利上げについて「早めに始め、緩やかに上げるのが着実な進め方」などと述べた。ただ政策決定は経済指標次第との見方を繰り返したこともあり、為替相場の反応は限られた。
円の安値は120円15銭だった。
円は対ユーロで4営業日ぶりに反落し、前日比50銭円安・ユーロ高の1ユーロ=134円40~50銭で取引を終えた。欧州国債の利回りが上昇したのを受け、対円や対ドルなど幅広い通貨に対してユーロの買いが優勢だった。
ユーロは対ドルで4営業日ぶりに反発し、前日比0.0060ユーロ高い1ユーロ=1.1210~20ドルで終えた。欧州国債利回りが上昇した一方、米国債利回りは下げた。米欧の金利差縮小を意識したユーロ買い・ドル売りを誘った。
この日のユーロの高値は1.1266ドル、安値は1.1206ドルだった。