アサヒビールは13日、「竹鶴」ブランドのウイスキーなど国産洋酒の価格を9月1日から引き上げると発表した。値上げは2011年8月以来、約4年ぶりで、参考小売価格ベース(税抜き)の値上げ幅は9~44%となる。大麦やトウモロコシなどの原材料価格がこの5年で約3割、製造に関わる燃料費も約6割上昇しており、商品価格に転嫁する。
子会社のニッカウヰスキーが生産するウイスキー「竹鶴ピュアモルト」(700ミリリットル瓶)が税別で2290円から3千円に、「竹鶴ピュアモルト21年」(同)は1万410円から1万5千円となる。対象となる商品は19ブランドの43品目で、国産洋酒の全販売数量のうち約25%を占める。「ブラックニッカ」など低価格帯の売れ筋ブランドの価格は据え置くという。
国産ウイスキーでは、サントリースピリッツも「山崎」「白州」「響」の主力商品を4月から20~25%値上げしている。