日米を含む環太平洋経済連携協定(TPP)交渉12カ国は25日、米グアムで首席交渉官会合を続けた。週末を挟み、市場アクセスなどの分野や繊維といった品目について協議を進めた。26日以降は知的財産などの難航分野を中心に議論を重ね、6月中の閣僚会合開催を目指す。
市場アクセスでは、全ての品目の関税率の撤廃・削減のスケジュールを示す「譲許表」の様式の作成など、実務的な作業を進めた。一方、米国が「聖域」と位置づける繊維では原産地規則の詰めの部分が難航。会合が終了する予定の28日までに妥結にこぎつけるのは難しいとみられる。