25日の株式市場でプリマハム株が大幅に反落した。終値は前営業日比6%安の354円。前週末22日に公募増資などで最大101億円を調達すると発表。増資による1株利益の希薄化を嫌気する売りが優勢となった。
公募と筆頭株主である伊藤忠商事への第三者割り当てなどで最大、発行済み株式の12.6%にあたる2822万9千株を新たに発行する。調達資金は、16年に稼働するソーセージ工場の建設資金に充てる。
コンビニエンスストア向け総菜の好調で、株価は5月に入って約19年ぶりの高値を更新していた。大幅下落はしたものの、25日の下落率は増資による希薄化率までは達しておらず、「調達資金を成長投資に振り向ける計画を評価し、下値では今後の業績貢献を見越した買いが入っていた」(SMBCフレンド調査センター)との見方もある。