太陽ホールディングスは25日、第三者割り当て方式で同社の役員に種類株を発行すると発表した。前年の株主総会で導入を決めた業績連動報酬の一環。発行する株式は、議決権などは普通株と変わらないが、3年間の譲渡制限など条件が付くため、種類株として発行する。
種類株の発行価格は1株4935円。代表取締役を含む5人の取締役に割り当てる予定で、総額は1億659万円となる。役員が株式を買い取るのに必要な資金は同社が支給する。
種類株は譲渡に取締役会の承認が必要なほか、発行3年後まで普通株と引き換えられないなどの条件がつく。前年の株主総会で、連結当期純利益の6.4%以内で業績に連動した株式報酬の支給を決めていた。
日本でこうした仕組みの導入は珍しいという。株価が権利行使価格を下回ると行使されないストックオプション(株式購入権)と異なり、役員が必ず株式を保有することになるため、中長期的な責任を持ちやすく株主に近い目線での経営が促せるという。