【ワシントン=岩本昌子】全米不動産協会(NAR)が28日に発表した4月の仮契約住宅販売指数は前月の改定値から3.4%上昇し、112.4となった。2006年5月以来、ほぼ9年ぶりの高水準。上昇率は市場予測の平均(1.0%程度)を上回った。上昇は4カ月連続。前年同月比では14.0%上昇した。
NARは「買い手の競争が激化し、今春は売り手市場のように見える」と指摘。夏に向けて中古住宅販売は上向いていくと予測する一方、大幅に伸びるかどうかは中古住宅在庫が増え販売価格の上昇が落ち着くかどうか次第と見ている。
同指数は、契約書にサインはしたが取引は完了していない仮契約状態の中古住宅販売状況を表す。仮契約から通常1~2カ月以内に取引が完了するため、中古住宅販売の先行指標とされる。