【ドレスデン(ドイツ東部)=江渕智弘】麻生太郎財務・金融相は7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議で訪れているドレスデンで28日夜(日本時間29日未明)に記者会見し、足元の急速な円安・ドル高を「荒い動き」とけん制した。28日午前にルー米財務長官と個別に会談し、為替相場の急激な変動は望ましくないとの認識で一致したことも明らかにした。
麻生氏は会見で「市場の動きを注意深く見ている」と発言した。G7は2013年2月に「為替レートの過度の変動や無秩序な動きは経済・金融の安定に悪影響を与える」と合意している。麻生氏とルー氏の会談ではこの合意を再確認した。