【ムンバイ=共同】大地震に襲われたネパールの被災地域で31日、4月25日の地震発生以来、休校になっていた学校が再開した。全国で少なくとも約1600校が全半壊しており、竹などで作った仮設の教室に子供たちが姿を見せた。
首都カトマンズでは、両親が子供に連れ添い、注意深く建物の安全性を確認する姿があった。家族や友人を亡くした児童や生徒も多いことから、政府は今後、カウンセリングなど精神的なケアにも取り組む方針だ。
学校では、当初ゲーム形式の授業などを実施。市内の中学校のビジェイ・カネル校長は、子供たちに「まず学ぶ楽しさを感じてもらい、本格的な授業再開は週の後半からだろう」と話した。
ネパール政府は当初、5月中旬に再開する予定だったが、5月12日にマグニチュード(M)7.3の地震が発生したため、延期していた。