東京・秋葉原で2008年に7人が死亡、10人が重軽傷を負った無差別殺傷事件は8日で発生から丸7年を迎えた。現場となった交差点では通行人らが足を止めて手を合わせ、花や千羽鶴を供えて犠牲者に祈りをささげた。
岡山市の運送業、八代哲明さん(31)は毎年この日に現場を訪れる。「大好きな街で起きた衝撃的な事件。亡くなった方や被害に遭われた方の無念を忘れてほしくない」と話した。事件を起こした加藤智大死刑囚(32)については「亡くなった方が戻ってくるわけではないので……」と視線を落とした。
事件当日に現場に居合わせたという東京都足立区のパート従業員の男性(25)は「事件を知らない人が増えていると感じる。風化させないでほしい」と話し、ろうそくに火をともした。〔共同〕