自動車部品メーカーの日本プラスト(7291)は8日、自転車用のエアバッグの製造・開発事業に参入すると発表した。スウェーデンを拠点に自転車用エアバッグを販売するホーブディング向けに日本プラストの中国子会社で製造した製品を供給する。健康増進や環境対策などで自転車利用は拡大している。安全対策のための自転車用エアバッグの需要が高まるとみて事業参入を決めた。日本プラストが製造した自転車用エアバッグは、ホーブディングを通じて欧州などに加え来春から日本で販売する予定だ。
自転車用エアバッグはマフラー状の器具で、運転手が首に巻き付けて使う。転倒などの衝撃が加わると、器具内のバッグが膨らみ頭部を保護する仕組みだ。日本プラストはホーブディングの技術を供与を受けて製品を作るほか、共同で次世代の自転車用エアバッグの開発を行う。
ホーブディングの製品は自転車利用者の多い欧州を中心に人気が高い。今年2月には日本にも進出。自転車店で1本5万円台で販売しているという。〔日経QUICKニュース(NQN)〕