富士通の山本正已社長は8日、「世界ICTサミット2015」(日本経済新聞社・総務省主催)で講演し、「人が豊かに、幸せに暮らせる社会を築いていくためには、ICTを通して様々な分野が連携し、イノベーションを起こしていくことが必須だ」と強調した。
講演する富士通の山本正已社長(8日午後、東京・大手町)
そのために富士通は信頼性の高いクラウドをベースに、様々な分野の企業が培った知見を反映しやすい共通のプラットホームを構築していく考えを示した。
山本社長は「日常生活は特に意識しなくてもICTに支えられている」と述べ、高度化したICT技術がこれからの社会を大きく変えていくと訴えた。
その上で、「技術は人のために、人がより幸せになるために使われなければならない」とも述べ、人間中心のイノベーションの実現にICTで貢献していくと強調した。
その一方で、あらゆるモノがネットワークによってつながる中、社会全体がサイバー攻撃の脅威にさらされていると指摘。人や社会をサイバー攻撃から守るため、真摯な姿勢で社として取り組んでいく考えを示した。