【コタキナバル=共同】マレーシア・ボルネオ島のキナバル山で5日に起きた地震で、山中で見つかった日本人男性とみられる遺体は、オザキ・マサヒロさん(29)=漢字不明、本籍東京都=であることが10日、遺族により確認された。複数の関係者が明らかにした。
同行していた男性ガイドらによると、オザキさんは中国系の男性、欧米人4人のグループと行動。山頂で景色を楽しみ、岩肌に張られたロープで下山を始めた直後、大きな揺れに襲われた。
オザキさんは近くにいたシンガポールから修学旅行で来ていた小学生らを助けようとしてその場に残っていたところ、岩が直撃したとみられるという。
地元警察によると、行方不明だったシンガポール人2人の遺体の一部が10日までに見つかり、最終的な死者は計18人となった。捜索隊は同日、当面の活動を終了した。