【ニューヨーク=河内真帆】米ドラッグストアチェーン大手CVSヘルスは15日、ディスカウントストア2位米ターゲットの薬局・診療事業を約19億ドル(約2340億円)で買収すると発表した。買収により顧客や新しい事業拠点を拡大し、処方箋薬の売り上げ増につなげるのが狙い。
買収完了時期は明確には示していない。完了後にCVSは1660を超えるターゲットの薬局を獲得するほか、今後ターゲットが新店を開く時にはCVSの薬局が付設される。またターゲットの80近い診療所はCVSの診療所に衣替えし、3年以内にターゲット店内に診療所を20店まで新設する計画。
CVSはターゲットの事業を取り込むことで、新しくコロラド州デンバーやワシントン州シアトルなど、人口が集中する所に拠点を持つことになる。CVSは5月にも薬剤給付サービスを提供する米オムニケアの総額127億ドルでの買収を発表したばかり。