【ＮＱＮニューヨーク＝神能淳志】15日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続落した。終値は前週末比107ドル67セント（0.6％）安の１万7791ドル17セントだった。ギリシャの金融支援を巡る協議の先行き不透明感から欧州株が軒並み下落。投資家心理が悪化し、米株式相場の売りにつながった。ダウ平均は午前に下げ幅を200ドルまで広げる場面があった。

ギリシャ政府は14日、欧州連合/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EAE7E1E7E2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX（ＥＵ）など債権団と金融支援を巡って交渉を続けたが物別れに終わった。デフォルト/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE2EBE4E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX（債務不履行）への懸念から、15日はギリシャの株価指数が５％近く下がったほか、ドイツやフランスなど欧州主要国の株式相場も下落。米株式にも売りが及んだ。

朝方発表された６月のニューヨーク連銀景気指数が市場予想に反して前月から低下した。５月の米鉱工業生産指数/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3E5EAE4E7E2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NXも２カ月連続で前月比低下し、米景気への楽観的な見方がやや後退したことも相場の重荷となった。

売り一巡後は次第に下げ渋った。連日の下げで目先の戻りを見込んだ買いが入り、相場を支えた。16～17日に米金融政策を決める米連邦公開市場委員会/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EAE2E2E4E2E3E4E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX（ＦＯＭＣ）が控えるため、結果を見極めたいとして米株式を積極的に売る動きも限られた。

ハイテク株の比率が高いナスダック/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE2EAE2E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX総合株価指数は続落し、前週末比21.129ポイント（0.4％）安の5029.973で終えた。

業種別Ｓ＆Ｐ500種株価指数は全10業種のうち９業種が下落した。「資本財/dx/async/async.do/ae=P_LK_ILTERM;g=96958A90889DE2E6E3EBE6EAE3E2E3E5E2E1E0E2E3E29BE0E2E2E2E2;dv=pc;sv=NX・サービス」や「生活必需品」などの下げが大きかった一方、「ヘルスケア」は上昇した。ニューヨーク証券取引所（ＮＹＳＥ）の売買高は約７億3000万株（速報値）、ナスダック市場は約17億2000万株（同）だった。

個別銘柄では航空機・機械大手のユナイテッド・テクノロジーズが安い。ヘリコプター事業の分離・売却を検討中と発表し、併せて業績見通しを下方修正したことで嫌気した売りが出た。ダウ平均の採用銘柄では下落率が最も大きかった。日本のいすゞ自動車と中型トラック事業で提携すると伝わったゼネラル・モーターズ（ＧＭ）も売りが優勢だった。