【ニューヨーク=河内真帆】全米不動産協会(NAR)が29日に発表した5月の仮契約住宅販売指数は前月の改定値から0.9%上昇し112.6となった。5カ月連続の上昇で、2006年4月につけた113.7以来、約9年ぶりの高水準。ただ、市場予測の上昇率(1.4%前後)には届かなかった。NARは「雇用情勢が1年以上持続的に改善し、この春の住宅市況の押し上げ材料となった」と説明した。
主要4地域(北東部州、中西部州、南部州、西部州)のうち前月比では中西部と南部が低下したが、前年同月比ではいずれも大きく上げた。「主要4地域が前年比で回復基調にあり、新築の販売も回復するなど明るい点が見られる」と指摘した。