大相撲名古屋場所(7月12日初日・愛知県体育館)を新大関として迎える照ノ富士は30日、名古屋市瑞穂区の伊勢ケ浜部屋で、名古屋入りして初の稽古を行い、2場所連続優勝に向け本格的な調整を始めた。
新小結の宝富士と平幕誉富士と計27番で23勝。得意の右四つで寄る取り口が大半だった。ただ万全にはまだほど遠いようで「調子は上がっていない」と浮かない表情だった。6月中旬に右ふくらはぎにうみがたまって炎症を起こす「蜂窩織炎」を患い、影響が心配されるが「脚は良くなった」と強調した。
ぶつかり稽古では横綱日馬富士に長めに胸を出してもらい、砂にまみれ、精力的に汗を流した。暑い季節の名古屋場所について「嫌ですね」と顔をしかめつつ「もう少ししたら出稽古に行きたい」と意気込んだ。〔共同〕