沖縄県の翁長雄志知事は4日に都内で菅義偉官房長官と会談する。2日に県庁内で記者団に語った。米軍普天間基地(宜野湾市)の名護市辺野古への移設問題を巡る政府と県の対立が決定的になるのを避ける狙いがありそうだ。翁長氏は今後も継続的に意見交換したいと表明。今回は「基地問題で角を突き合わせることはしない」と述べた。
翁長氏は4月、就任後初めて菅長官、安倍晋三首相と相次ぎ会談した。日米両政府は「辺野古移設が唯一の解決策だ」との立場を変えておらず、翁長氏との議論は平行線が続いている。
政府は夏にも辺野古沿岸部の埋め立て工事に着手する。翁長氏は埋め立て申請の取り消しや撤回も辞さない構えを見せていた。翁長氏は2日、「辺野古に基地を造ることは耐えられない」と改めて強調した。