日本列島の南に停滞した梅雨前線の影響で、3日は関東を中心に断続的に激しい雨が降り、冠水する道路なども相次いだ。気象庁は、河川の氾濫や低い土地への浸水、地盤が緩んだ場所での土砂災害などに注意を呼び掛けた。
気象庁によると、前線に向かって南から暖かい空気が流れ込み、関東南部の沿岸地域や伊豆諸島北部などで大気が不安定になった。午前には、千葉市や茨城県鹿嶋市、静岡県牧之原市などで1時間に40ミリ以上の激しい雨が降った。
千葉市稲毛区では、下水路で避難警戒水位を超えたため、約4600世帯約1万人に避難勧告が出された。道路の一部が冠水したほか、JR千葉駅でも構内に雨が流れ込み、階段の一部を通行止めにした。
大気の不安定な状態は今後も続く見込みで、関東南部などでは1時間に50ミリの非常に激しい雨や雷を伴った大雨になる恐れがある。4日正午までの24時間予想降水量は多いところで100ミリ。〔共同〕