神奈川県箱根町の箱根山・大涌谷周辺の噴火警戒レベルが「3(入山規制)」に引き上げられた後、大涌谷から半径約1キロの避難指示の対象となった住民らが3日、事前届け出制となって初めて区域内に立ち入った。
午前9時すぎ、雨が降るなか、県道のゲート前には旅館関係者や温泉供給の事業者、住民らの車が列をつくった。町職員らが通行許可証と車種などを確認した後、車はゲートを通過した。立ち入り時間は2時間に制限されている。
一方、気象庁は3日、箱根山では火山性地震が続き、周辺では体に感じる地震が起きるなど、活発な活動が継続していると明らかにした。噴火警戒レベルは3を維持。大涌谷での小規模な噴火に警戒を呼び掛けている。
体に感じる地震は3日午前4時46分ごろ発生。神奈川県箱根町で震度1を記録した。震源地は神奈川県西部で、震源の深さはごく浅い。
火山性地震は、3日は午前7時までに12回あった。2日は14回だった。マグマや熱水の移動を示すとされる火山性微動は6月29日に起きて以降、確認されていない。〔共同〕