北海道砂川市で歌志内市の会社員、永桶弘一さん(44)の家族4人が死亡、1人が重傷を負った事故で、札幌地検は3日、建設業、谷越隆司容疑者(27)=上砂川町=を自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)の罪で起訴した。
起訴状によると6月6日午後10時35分ごろ、砂川市の国道12号を、友人の古味竜一容疑者(26)=同容疑などで逮捕=とスピードを競い合いながら乗用車で走行。隣の車線のすぐ後ろを走っていた古味容疑者と共謀し、時速135~150キロで故意に赤信号を無視して交差点に入って永桶さんの軽ワゴン車に衝突、一家5人を死傷させたとしている。
続いて時速100キロ超で交差点に進入した古味容疑者の米国メーカー製ピックアップトラックが、衝突で投げ出された永桶さんの高校1年の長男、昇太さん(16)をひき、約1.5キロひきずって死亡させたことについても、地検は共謀が認められるとして、谷越被告の起訴内容に含めた。
捜査関係者によると、谷越被告の事故直後に採取された血液から基準値を超えるアルコールが検出されており、北海道警が慎重に調べている。
事故では永桶さんと昇太さんのほか、永桶さんの妻、文恵さん(44)、高校3年の長女、恵さん(17)が死亡。中学1年の次女(12)が重傷を負った。〔共同〕