日本自動車輸入組合(JAIA)が6日発表した6月の輸入車販売台数(日本メーカー車除く)は前年同月比19.2%増の2万9031台と3カ月連続で前年実績を上回った。6月の販売台数としても消費税率が3%から5%に引き上げられる前の駆け込み需要があった1996年に次ぐ過去2番目の高水準。JAIAは「環境対応車など多様な輸入車が増えて消費者の選択肢が多くなっていることが販売増にもつながっている」としている。
登録車に占める輸入車のシェアは10.4%。6月単月としても2013年に次ぐ過去2番目だった。価格帯別では1000万円以上の車種の販売台数が21.6%増の1551台、400万円以上1000万円未満が16.7%増の9474台、400万円未満が19.1%増の1万7161台だった。株価の上昇などによる資産効果で高価格帯の車種の販売が好調に推移している。
メーカー別では主力セダン「Cクラス」や多目的スポーツ車(SUV)「GLAクラス」の販売が好調な独メルセデス・ベンツが52.1%増の6346台。2位は2.2%増の5433台の独フォルクスワーゲン(VW)、3位は24.9%増の5175台で独BMWだった。BMW、メルセデス・ベンツや独アウディなど11ブランドが6月単月の販売台数で過去最高を記録した。「輸入車ではクリーンディーゼルエンジン搭載車の人気が高い」(JAIA)という。
同日発表した15年上半期(1~6月)の輸入車販売台数(日本メーカー車除く)は前年同期比0.6%増の14万4128台。上半期としては1997、96年に次ぐ過去3番目の高水準だった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕