大阪府高槻市の運送会社の駐車場で両手を縛られた女性の遺体が見つかった事件で、女性の死因は窒息死だったことが14日、大阪府警の司法解剖で分かった。解剖医の所見では、女性は8~15歳くらいとみられる。女性の頭部が粘着テープで巻かれていたことも判明。府警は殺人、死体遺棄事件と断定し、同日捜査本部を設置した。
府警は女性の身元確認を急ぐとともに、現場周辺の防犯カメラ映像を分析するなどして詳しい状況を調べている。
司法解剖の結果によると、女性は身長約145センチ。解剖医は成育状況などから、8~15歳くらいとの所見を示した。首に圧迫された痕跡があり、死亡したのは13日午後7時ごろと推定される。腕や腰、脚などに30カ所以上の切り傷があり、一部は骨まで達していたが致命傷ではないという。
女性は発見された際、両手を後ろ手で縛られていたほか、粘着テープで頭部を巻かれ、口と鼻が塞がれた状態だった。遺体の下には血だまりがあったが周囲に目立った血痕はなく、府警は女性が別の場所で殺害された後、遺棄された可能性もあるとみている。
遺体は13日午後11時半ごろ、運送会社のトラック運転手の男性が発見し、同僚の運転手が通報した。