18日午前の東京外国為替市場で円相場は上げ幅を拡大している。10時時点では1ドル=119円79~82銭と前日17時時点に比べ1円14銭の円高・ドル安水準で推移している。一時は119円65銭近辺まで買われた。日経平均株価の下げ幅が300円前後に達しているのと歩調を合わせ、「低リスク通貨」とされる円買いが膨らんだ。
10時前の中値決済については「ややドル余剰」(国内銀行)との観測が聞かれた。国内輸出企業などが持ち高を解消する目的で、対ドルで円に買い戻しを入れたようだ。「通常ならば連休前で国内輸入企業の円売り・ドル買いが出やすいが、米連邦公開市場委員会(FOMC)後の日経平均株価が下落し、投資家は運用リスクを取りにくくなっている。ドルを調達する動きは乏しい」(同)との声が聞かれた。
円は対ユーロで、上昇に転じた。10時時点では1ユーロ=136円60~63銭と同32銭の円高・ユーロ安で推移している。対ドルでの円買いが対ユーロにも波及した。
ユーロは対ドルで高値圏で小動きとなっている。10時時点では1ユーロ=1.1402~05ドル近辺と同0.0080ドルのユーロ高・ドル安水準で推移している。〔日経QUICKニュース(NQN)〕