【NQNニューヨーク=横内理恵】22日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は反落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)でこの日が最終取引日となった期近の10月物は前日比0.85ドル安の1バレル45.83ドルで取引を終えた。世界景気をけん引する中国の景気減速で需給が緩んだ状態が続くとの観測を手がかりとした売りが出た。
外国為替市場でドルがユーロなどに対して上昇し、ドル建てで取引される原油の割高感につながった面もあった。
ガソリンは続伸、ヒーティングオイルも続伸した。
ニューヨーク金先物相場は小幅に続落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である12月物は前日比8.0ドル安の1トロイオンス1124.8ドルで取引を終えた。ドルが対ユーロで上昇し、ドルの代替資産として逆の動きをしやすい金は売られた。
銀は5営業日ぶりに反落。プラチナは大幅に続落した。独フォルクスワーゲンが一部ディーゼル車の排ガス試験で不正をしていた問題を受け、米国での対象車種の販売を停止した。自動車向けの触媒需要が落ちるとしてプラチナが売られた。