秋の大型連休「シルバーウイーク」の最終日となった23日、新幹線の乗客数がピークを迎え、自由席の乗車率100%が相次いだ。JR東京駅はトランクを引いたり、いくつもの土産を抱えたりする人たちで混雑した。
JR各社によると23日午後、東海道新幹線上りは名古屋駅と新大阪駅で、発車時に自由席の乗車率が120%になる列車も。東北、山形、北陸の各新幹線などでも100%以上の列車があった。
東京駅の待合室で休んでいた広島市の山口政明さん(67)は東京で暮らす孫と過ごして帰る途中。「水族館で一緒にイルカを見たり、公園で遊んだりした。どこも人は多かったけど、孫に癒やされた」と笑顔を見せた。
2泊3日で金沢市の兼六園などを家族で観光した神奈川県の菊池彰信さん(66)は北陸新幹線を利用。「温泉や家族での宴会が楽しかった。富山で暮らす長男一家と金沢で合流できてよかった」と話した。
日本道路交通情報センターによると、高速道路のピークは22日だったが、23日も中央自動車道上りの小仏トンネル付近などで渋滞が発生した。〔共同〕