【リマ=江渕智弘】日銀の黒田東彦総裁は8日午後(日本時間9日早朝)、ペルーの首都リマで20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に先だって記者会見し、「日本経済が回復を続けるメーンシナリオは変わっていない」と述べた。「新興国経済の減速を受けて輸出や生産は横ばいだが、消費や投資といった内需は緩やかな回復を続けている」と話した。
さらに新興国も成長維持に向けたさまざまな政策を行っているとし、「来年にかけて(世界経済の)成長が加速するシナリオは変わっていない」と強調した。「(各国が)構造政策やマクロ政策をとり、政策協調することが重要だ」と語った。