日銀は13日朝、金融機関同士の資金のやりとりを担う新たな決済システム「新日銀ネット」の稼働を開始した。新システム導入に伴い、稼働時間がこれまでの10時間から来年2月以降に12時間半に拡大する。アジアや欧州市場で円の当日決済が拡大するなど、海外との資金のやりとりがしやすくなる。
「新日銀ネット」は、金融機関同士が日銀にある口座を通じ、資金や国債を決済するためのネットワークシステム。日銀は金融インフラの面から円の使い勝手をよくして日本の金融機関や事業会社の経済活動を後押しするため、1988年に導入したシステムを27年ぶりに刷新した。