サントリーホールディングスは19日、中国ビール2位の青島ビールとの合弁を解消すると正式発表した。両社は折半出資の合弁会社を通じて、「三得利(サントリー)」と青島の両ブラントのビールを生産・販売してきた。サントリーは来春をめどに、青島側に合弁会社の全株式を約156億円で売却する。上海などで人気の高い三得利ブランドについては、解消後も青島がサントリーからライセンス供与を受けて生産・販売を継続する。
サントリーは1981年に中国でのビール事業に進出した。2012年に青島との合弁事業に切り替える方針を打ち出し、13年以降は上海市と江蘇省の一部で合弁企業が生産・販売を手がけていた。14年の販売実績は8600万ケース(1ケースは大瓶20本換算)だった。