幼い子どもを持つワーキングマザーが身支度にかける時間は、独身女性よりも約10分短い――。時計大手のシチズンホールディングスの意識調査で、こんな傾向が浮かび上がった。同社は「出勤前の限られた時間に子どもの世話などやることが多く、自分の身だしなみは後回しになっている」と分析している。
調査は9月下旬、働きながら0~5歳の子どもを育てる全国の女性400人を対象にインターネットで実施した。ワーキングマザーが身支度にかけるのは平均で27分。2011年の同社による働く独身女性の調査では36分で、9分短かった。
さらに出産前に比べ「早寝早起き」になっていることも明らかに。子どもが生まれる前と現在の起床と就寝の平均時刻を比較すると、平日では起床は42分、就寝は35分、休日では起床が1時間20分、就寝は44分、それぞれ早まっていた。
子どもと会話をしたり、絵本を読んだりしてコミュニケーションを取る時間は1日平均3時間10分。一方、生活の中で増やしたい時間を複数回答で答える質問では、「子どもとの触れ合い」(55.5%)がトップで、睡眠や趣味などが続いた。
また、夫に協力してほしい時間を複数回答で尋ねたところ、1位が「子どもと遊ぶ」(42.3%)、2位が「子どもの入浴」(41.3%)、3位が「掃除」(33.5%)だった。
同社は「夫婦が協力して子どもとコミュニケーションを取ることが、育児と仕事を両立するために大変重要だといえる」としている。〔共同〕