マツダは26日、タイで多目的スポーツ車(SUV)の「CX―3」の生産と、「マツダ2」(日本名デミオ)向けエンジンの量産をそれぞれ始めたと正式発表した。CX―3の海外生産は初めてで、タイ国内に出荷する。世界販売が好調な同社は国内工場の高稼働が続き、現地生産を拡大している。東南アジアなどへの輸出もにらみ、タイで一貫生産を強化する。
CX―3は米フォード・モーターと折半出資するオートアライアンスタイランド(AAT、ラヨーン県)、エンジンは全額出資子会社のマツダ・パワートレイン・マニュファクチャリング・タイランド(MPMT、チョンブリ県)で生産する。
エンジンの生産能力は年3万基。まず排気量1500ccのディーゼルエンジンを生産し、2016年1月には1300ccのガソリンエンジンの製造も始める。MPMTは今年1月に稼働し、これまではAT(自動変速機)を製造していた。