【イスタンブール=佐野彰洋】トルコ大統領府の報道官は4日の記者会見で、エルドアン大統領に権限を集中する新たな大統領制への移行を巡り「必要であれば(憲法改正を問う)国民投票を実施する」と述べた。1日に実施した総選挙での与党・公正発展党(AKP)の大勝を受け、改憲を通じた大統領権限強化の是非が再び政局の焦点となる可能性がある。
エルドアン氏が実権を握るAKPは今回の総選挙で定数550のうち、317議席を獲得。一部野党の取り込みに成功すれば、改憲や新憲法制定を問う国民投票の実施が可能な330議席に手が届く。