内閣府が主催する情報セキュリティー関連のセミナー「サイバー3」が7日、沖縄県名護市で開かれ、日米欧の関係者がサイバー攻撃の最新動向と対処法を話し合った。注目を浴びたのがインターネットとつながった自動車である「コネクテッドカー」分野。離れた場所から運転を乗っ取られる可能性もあり、安全性の確保や法整備の必要性を指摘する声が相次いだ。
トヨタ自動車グループの豊田中央研究所(愛知県長久手市)の菊池昇所長はセキュリティー技術の進化によって、コネクテッドカーの安全性を「社会が受け入れるレベルまで高めることは可能」と話した。フィンランドの情報セキュリティー会社エフセキュアのエルーカ・コイフヴネン・アドバイザーは、「自動運転の自動車がハッキングされて事故を起こした場合に誰が責任を負うのか。法的に明確にしなければならない」と指摘した。