ソフトバンクの摂津正投手（33）が９日、ヤフオクドームで記者会見し、今季取得した国内フリーエージェント（ＦＡ）権を行使せずに残留することを表明した。新たに３年契約を結び「（球団に骨をうずめる）そのつもりでやっていきたい。来年の（パ・リーグ、日本シリーズの）Ｖ３に向け、取り組んでいきたい」と意気込みを述べた。

今季は調子が上がらずに２軍での調整期間もあったが、５年連続の２桁勝利となる10勝をマークした。「ここ２年、１年間ローテーションを守れていない」と反省し、来季を見据え「（５年連続開幕投手は）一つのモチベーションになるが、それよりも１年間（ローテーションを）回る方が大事」と言った。

プロ７年目の摂津は秋田経法大付高（現明桜高）からＪＲ東日本東北を経て、2009年にドラフト５位でソフトバンク入り。同年に最優秀中継ぎ投手と新人王に輝いた。11年から先発に転向し、12年に17勝を挙げて最多勝、最優秀投手（勝率第１位）のタイトルと沢村賞を獲得した。〔共同〕