【ワシントン=河浪武史】サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は10日、米紙のインタビューで、経済指標の改善が続けば「(12月15~16日に開く)次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げは揺るぎない状況になると思う」と述べた。米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長らは「12月に利上げの可能性がある」と指摘してきたが、ウィリアムズ氏の発言はもう一段踏み込んだ形だ。
イエレン議長は4日の議会証言で利上げの可能性に言及したが、その後の6日に発表になった米雇用統計が市場予測を大きく上回って改善したため、市場は次回会合での利上げを有力視している。ウィリアムズ氏は「次の自然な段取りは利上げの開始で、その後徐々に引き上げていく」と主張した。同氏はイエレン氏の側近の一人として知られ、今年のFOMCで投票権を持つ。