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米国株、続落 ダウ202ドル安 世界景気不透明感、ITや小売り安い

【NQNニューヨーク=横内理恵】13日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続落し、前日比202ドル83セント(1.2%)安の1万7245ドル24セントで終えた。世界景気の先行き不透明感から欧州株や原油相場の下落が続き、投資家心理が悪化したことが米国株の重荷となった。週間ベースでは665ドル安と7週ぶりの下げとなった。


四半期決算と合わせて慎重な業績見通しを12日夕に発表したネットワーク機器のシスコシステムズが大幅安となり、ダウ平均を押し下げた。IT(情報技術)全般に売りが波及した。


朝方発表の10月の米小売売上高は前月比0.1%増と0.3%増程度との市場予想に届かなかった。今週相次いで決算を発表した百貨店大手の業績も予想と比べ低調だった。個人消費が期待ほど強まらず、年末商戦があまり盛り上がらないとの警戒感につながり、小売り関連銘柄の売りを誘ったとの指摘があった。


ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は5日続落し、同77.196ポイント(1.5%)安の4927.883で終えた。終値として10月22日以来、約3週ぶりに節目の5000を割った。


業種別S&P500種株価指数(全10業種)では「一般消費財・サービス」「IT(情報技術)」など9業種が下げ、「素材」は上げた。ニューヨーク証券取引所(NYSE)の売買高は約9億5000万株(速報)。ナスダック市場は約19億4000万株(同)だった。


シスコシステムズが6%近く下落。後発薬のペリゴも安い。同業のマイランによる買収が失敗に終わったのを受けて、売りが出た。動画配信の「Hulu(フールー)」へ出資を検討していると報じられたメディア大手タイムワーナーも下げて終えた。


13日夕に発表した決算で業績が市場予想に届かなかった百貨店のノードストロームや、14日発表の決算が赤字だったJCペニーがともに15%前後下げた。


一方、ペリゴ買収による財務負担がなくなったことを好感した買いが入り、マイランは大幅高。12日夕に増益決算を発表した半導体製造装置のアプライドマテリアルズ(AMAT)も高い。


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