情報誌を発行するカラフルカンパニー(金沢市)は富山県酒造協同組合と連携し、自分の好みに合う日本酒を検索できるスマートフォン(スマホ)向けアプリを開発した。富山県内の15酒蔵が醸造する日本酒約160種類を対象にする。北陸新幹線の開業で富山の地酒に注目が集まっており、アプリを通じて新たな需要を掘り起こす。
開発したアプリは「一期一酒(いちごいっしゅ)とやま」。米アップルの「iPhone」や米グーグルの基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載するスマホ向けに無料で提供する。味や香りなど自分の好みを選択すると、それに合った銘柄が表示される。辛さや値段など「こだわり検索」もできる。日本酒は種類が多く、自分の好みに合うものがわかりにくいという声に対応する。
同アプリには日本酒の専門用語集などの機能も付けた。カラフルカンパニーは昨年、同様の石川県版アプリを開発しており、今回が2県目。今後、全国の銘柄を検索できるようにすることを検討している。同社は「県内外の人に北陸の名酒を知ってもらいたい」と期待する。