ニューヨークの金先物相場が、2010年2月以来、5年9カ月ぶりの安値を付けた。米連邦準備理事会(FRB)の利上げが近づいているとみる投資家らが保有していても金利がつかない金を売り、ドルを買う動きが優勢となった。
ニューヨーク金先物は17日の取引で、1トロイオンス1064ドルをつけ、7月下旬に付けた安値を更新した。先週末に発生したパリ同時テロでは「有事の金」を手掛かりに、1100ドル目前まで上昇したが、利上げ観測を材料にした下げ圧力は強く、あっさりと相場を下げた。
東京商品取引所では18日午前、取引開始から売られ、一時、前日から50円ほど安い1グラム4200円近辺になった。