18日の東京外国為替市場で円相場は横ばいだった。17時時点は1ドル=123円27~30銭と、前日17日の同時点と同じ水準で推移している。年内の米利上げ観測などを背景に円売り・ドル買いが先行したものの、午後に入ると持ち高整理の円買いが広がった。円は上昇に転じる場面もあった。
円が底堅さを増したのは、大幅に上げた日経平均株価がフランス情勢への警戒感などから伸び悩んだためだ。上海株式相場や香港ハンセン指数の下落も「低リスク通貨」の円の支援材料になった。「海外投機筋や日本の外為証拠金(FX)投資家など短いスタンスで取引する市場参加者が円を買い戻していたようだ」(FX会社)という。9~17時の円の安値は1ドル=123円48銭近辺、高値は123円24銭近辺で値幅は24銭程度だった。
円はユーロに対してもほぼ横ばいだった。17時時点は1ユーロ=131円31~33銭と、前日17時時点に比べて2銭の円高・ユーロ安だった。欧州中央銀行(ECB)の追加緩和観測から円買い・ユーロ売りが進み、131円12銭近辺まで上昇した。その後は反動で持ち高解消の円売り・ドル買いが優勢になり、円は下落に転じる場面があった。
ユーロは対ドルで小幅に3日続落した。17時時点では1ユーロ=1.0650~53ドルと、同0.0004ドルのユーロ安・ドル高となっている。ECB緩和観測で1.0632ドル近辺まで下げたものの、午後は買い戻しが増えた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕