静岡県と静岡市は24日、富士山や駿河湾を一望する日本平山頂施設(静岡市)を共同整備することで最終合意した。県が核となるシンボル施設と前庭、市が施設周辺の展望回廊を整備する。早ければ2017年度末の完成を目指す。19年のラグビーワールドカップ(W杯)や20年の東京五輪控えて、県市連携で静岡の魅力を高める。
市が約20年がかりで整備する「日本平公園」の一部で、日本平ロープウェイの駅に近い。総工費は県が8億~9億円、市が5億円弱を見込む。デザインの一体感を高めるため、県が一括して設計を担当する。
シンボル施設は高さ13メートルの3階建てを想定。360度の眺望を生かした設計で、富士山を美しく眺められる全天候型とする。1階に日本平の歴史を伝える展示施設を設けるほか、2階に和風ラウンジや観光情報の発信機能を持たせる。