気象庁は25日、桜島(鹿児島市)の噴火警戒レベルを3(入山規制)から2(火口周辺規制)に引き下げた。火山活動が低調となり、「火口から1キロを超える範囲に影響を与える噴火の可能性が低くなった」と判断した。引き続き火山灰や小さな噴石の飛散に注意を求める。
桜島の昭和火口では今年1~6月、過去最多のペースで爆発的な噴火が発生した。気象庁は8月15日、「大きな噴火が発生する可能性が非常に高くなった」として警戒レベルを初めて4(避難準備)に上げた。
9月1日にレベル3に引き下げ、その後も火山ガスの放出量が少なくなるなど火山活動が低下している。気象庁は「長期的には活発な状態が続いている。今後の推移に注意してほしい」と呼びかけている。