第4回定例道議会が26日開会し、議員提出による飲酒運転根絶条例案を全会一致で可決した。議員提出の条例制定は2009年以来6年ぶり。道内で飲酒運転に伴う悲惨な死亡事故が相次いでいることを踏まえ、行政や道民、事業者などが担う責務を明確化、飲酒運転撲滅の機運を醸成する。
12月1日の施行で、北海道庁や道民、事業者などの責務を明記した。道は飲酒運転の予防や再発防止などの施策を展開。道民は飲酒運転を制止する努力義務を負う。罰則規定は設けない。
毎年7月13日を「飲酒運転根絶の日」と定め、啓発イベントなどで道民の規範意識を高める。
遠藤連議長は条例成立を受け記者会見し「議会のチェック機能、政策提言機能を最大限活用し、飲酒運転の根絶に向け全道を挙げた取り組みを推進する」と強調した。
この日の道議会では、高橋はるみ知事が一般会計で総額55億円の2015年度補正予算案など計30議案を提出。30日から一般質問を行う。会期は12月10日までの15日間。