海上自衛隊と米軍が共同使用している厚木基地(神奈川県)へ夜間に着陸する航空機に対し、2013年度以降、レーザー光が70件以上照射されていたことが1日、海上自衛隊への取材で分かった。自衛隊機は約10件。
レーザー照射をめぐっては、米軍普天間基地(沖縄県)周辺で米軍機に対する事例が判明。民間航空機でも多数確認されている。
海自によると、照射事案は少なくとも13年度18件、14年度45件、15年度(11月9日時点)11件。海自のP1、P3哨戒機や、米軍のMH60ヘリコプター、C2輸送機などで確認されている。
着陸態勢に入る際、基地北側に位置する東京都町田市方面などから緑色のレーザーを照射されるケースが多いという。
そのほか、海自の大半の航空基地で照射事例が相次いでいるという。
中谷元・防衛相は1日の記者会見で、普天間基地周辺でのレーザー照射に関し「大変危険で悪質。墜落などの大惨事を招きかねない」と懸念を示している。〔共同〕