警視庁は4日までに、東京都内の交通事故による死者が1月以降で150人に達したと発表した。同庁や都は2015年までに年間の死者数を150人未満にする目標を掲げていたが、達成できなかった。
同庁によると、大田区の交差点で2日夜、近くに住む無職の女性(74)が横断歩道を渡っていた際にミニバイクにはねられ、翌3日未明に死亡した。同庁は女性が赤信号で横断した可能性が高いとみている。
都や警視庁などは11年4月に策定した交通安全計画で、15年までに都内の交通事故死者数を年間150人未満にすることを目指していた。
警視庁交通部は「残念ながら目標達成はかなわなかったが、今後も交通事故対策を推進する」と話している。